ゆとりある保育で見つけた
子どもにとって、自分にとって
大切なこと
たからのざと保育園
藤原 衣美香先生
保育士歴9年 / 0歳児担任
信頼できる人たちとの出会い
たからのざと保育園に入ってまず感じたのは、職員同士の人間関係の良さです。ここは、園長先生や先輩後輩とも話しやすい雰囲気で居心地が良いんです。なんでも相談できるから一人で仕事を抱え込むこともなく、信頼関係ができていることを実感しています。職員室とは別に休憩室があるので仕事を離れてちゃんと休めるし、そこでざっくばらんに話ができるのも良い点だと思っています。
尊敬できる先生に出会えたことも財産です。子どもたちが自然発生的に寄ってくるカリスマ先生で、私の話も共感して聴いてくれます。私自身、年齢的に上の立場になってきたので、言いたいことが言える場所があって、母のように受け止めてくれる人がいる、というのは本当にありがたいと思っています。
余裕を持つことが安心安全になる
昨年、1歳児クラスを担任したとき「この園の子どもたちはどうしてこんなに怪我をしないんだろう」と驚きました。今までは、お友達に噛みついたり、手の出る子がいたり…。年齢的なことだから仕方ないのかなと思っていましたが、一人で何人もの乳児を見ていたので自分に余裕がなくて、イライラ、ソワソワが子どもたちに伝わってしまっていたんですね。当園は職員の数が多いので、子どもたちとゆったりした時間を過ごすことができています。つまり私たち保育士が心と時間に余裕を持っていたら、子どもたちも落ち着くんです。子どもは大人の空気を敏感に感じ取り、心が満たされていたら手は出ないんだなと学びました。
一人ひとりの成長に合わせた保育
保育士が一人で担当する子どもの数が多いと、目の届く範囲が限られてしまうので、階段の上り下りや食事、トイレトレーニングに関しても、早く一人でできるように練習をたくさんさせていました。そうしないと保育士が困るんです。でも、ここに来てからは、子ども一人ひとりのペースに合わせて成長に寄り添えます。思い返せば、練習をさせた分、子どもたちの成長は早かったと思います。でも、それが本当に子どもたちにとって良いことだったのかはわかりません。せかせかと「成長させられている」感があったような気もします。今は自由にのびのびと、その子のペースで成長できた方が、子どもたちの心は安定するのかもしれないと感じています。
自分の「楽しい」が直接伝わる
保育の現場は楽しいです。自分が楽しいと思ってやったことが子どもや保護者にもそのまま伝わって楽しんでもらえます。子どものように遊んで、喜んでもらえる仕事なんて多くはありません。私はそう思えるまでに3年くらいかかりましたが、ここでならもっと早く体感できると思います。自分らしさを出して楽しめる仕事なので、是非頑張ってほしいです。